擬似冬眠
すみません、少し長めです。
ぼんちゃんが擬似冬眠してしまいました。
ハムスターの擬似冬眠は、睡眠ではなくて、ほっとくと死んでしまうやつです。
その日、わたしは夫と朝から夜まで出かけていました。
家に帰ると、ケージの隅っこで、いつもどおりきなこもちのように丸まるぼんちゃん。
まだ寝てるんだな、くらいに思っていましたが、妹が「ぼんちゃんまだ寝てるの?」と気にしていたので、「どれどれ、お掃除するかね」とケージを持ち上げたところ。
動かない。
いつもはちょっとした振動にも反応して、パトロールしにくるくせに。
しーん。
まさかね、ときなこもちをつんつんしてみると、冷たい。かたい。
あたまが真っ白になりました。
持ち上げると、その形のまま目を閉じてかたまっていました。
前にもハムを飼っていたことがあるので、死んでしまったときの感覚を覚えています。まさにそれでした。
昨日まで元気に、わたしの膝に乗ったり降りたりして遊んでたぼんちゃん。
どうしよう。
もうだめだと途方にくれていると、妹が擬似冬眠かもしれないと教えてくれました。
そして、ぼんちゃんを揺さぶったり、あたためたりしてくれました。しばらくすると
ぴくぴく。
ぼんちゃんのひげが動きました。
夫と妹と3人で、「ぼんちゃん!」「ぼんた!」と励まし、なんとかぼんちゃんが戻ってきました。
起きてからもヂーヂーと泣いて、なんだか苦しそうでした。ぼんちゃんのなき声を聞くのは初めてです。
しばらくして体温が戻り、よろよろ歩けるようになりました。
生き返って良かった…。
あとからネットで調べたところ、擬似冬眠は1時間以上たつとそのまま死んでしまう可能性が高くなるそうで、ほんとうに危なかったです。
いつも夜は元気に走り回っていますが、この日ばかりはよろよろで、わたしの膝にもうまくよじ登れませんでした。
心配だったので、翌日病院に連れて行きましたが、心拍も(あんな小さいおなかに聴診器あててくれます)からだの動きも問題なかったです。
それにしても。
まだ冬眠してしまうほど寒くないから大丈夫と思っていて、暖房をつけていませんでした。
でも、小さなぼんちゃんは寒かったんですね。
すごく後悔して反省しました。
ぼんちゃん、ごめんね。お母ちゃんのとこに戻ってきてくれてありがとうね。
今は出かけるときも暖房を入れて暖かくしています。
どうか、ぼんちゃんが無事に今年の冬を越せますように。